豪ドル円の見通しをお届けします。
ほび太が分析したテクニカル結果は以下の通り
次に、豪ドル円のメイン材料を紹介。
堅調な豪経済に注目
他、豪ドル円のリスク材料は以下の通り
(リスクオン材料)
- 豪中関係は良好
- 日銀は未だハト派で今後も?
- 米経済は鈍化傾向がほぼ明確
現在の豪ドル円は、豪経済が良好である事で豪ドル買いが優勢。対円では、日銀のハト派姿勢で円売りが継続。対米ドルでは、米経済鈍化懸念で米ドル売りで豪ドルドルが上昇。豪ドル円も豪ドルドルに吊られて上昇!と、豪ドル売りの材料が見当たらない事から、豪ドル円は上昇目線が優勢。強いて言えば、豪利上げ観測が終了気味で、これ以上の豪ドル買いに発展しにくくなってきている事くらいでしょうか!それでも、今後は円売り米ドル売りに支えられて、豪ドル円は落下にしくい状況を予想していきたいと思います。
それでは、上記の内容を基に、ほび太が豪ドル円相場の見通しをお届けします。
はじめに
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方を活かした分析で勝率を上げているほび太。スイングトレードを中心にお伝えしていくほび太のトレードスタイルが参考になったら、是非読者ボタンにタップしてくださいね!
堅調な豪経済に注目
リスクオン材料である豪経済の見通しを解説していきます。
現状の豪経済は、主要国の金利利上げが停止している中、豪金利だけはインフル率が上昇した事により0.25%の利上げを実施。その背景には、オーストラリア国内での移民が増加した事が原因に挙げれます。
さぁ〜その移民が、今後更にインフレ率を上昇させるのか?それともインフレ率は最大値となり、ここから鈍化傾向となるかに注目していきましょう。
豪政策金利
先日発表された豪政策金利は、0.25%引き上げを実施し、4.35%の政策金利を発表。今後は、データ次第で利上げの有無を判断!と前回の発言よりもハト派姿勢であると市場が捉え、今後の利上げについては、現時点では期待されない状況となっています。
またRBAは、2024年末までのインフル率を3.5%に設定し、今後、豪経済は鈍化傾向になる可能性を示唆しました。ただ、前回のインフル見通しよりも、緩やかな見通しを公表してきたので、もしかしたら、今後更なるインフレ率の上昇も期待できる可能性を残した内容でした。
また、はやり移民の増加を考えると、中々インフレ率が下がらないような感じもします。その点においては、今後の豪金利の方向性が読めない状況となっています。
家庭消費の圧迫で利上げは厳しいか?
利上げ観測後退の理由に、豪国民の家庭支出の圧迫が懸念されています。移民が増加した事で、物価需要が増え価格が上昇。それを緩和させる為に金利を上げ、なんとかインフレを制御して、家庭の圧迫を取り除こうとしていますが、短期金利を上げてしまえば、それはそれで国民の財布を圧迫する事にも繋がります。また、先日の豪小売売上高の結果が堅調だった事や、賃貸住宅価格の結果が堅調だった事を踏まえると、やはり今後更にインフレ率が上昇する可能性がある為、一概にも利上げ観測が終了したとは言い切れない状況となっています。難しい舵取りとなる RBAの行動に、今後も注目していきましょう。
豪雇用統計は堅調
需要が増えた事で、豪雇用統計は堅調な結果となっています。以下の通り。
豪雇用統計 (前回) (予想) (結果)
- 雇用者数 0.67% 2.2% 5.5%.
- 失業率 3.6% 3.7% 3.7%
現状、今後更なる利上げ観測期待はできないものの、依然、豪経済の堅調振りが現在の豪ドル買いに繋がっています。
豪賃金も上昇
豪雇用統計も堅調でしたが、賃金も上昇しています。以下の通り
豪賃金指数第3四半期 (前回) (予想) (結果)
- 前月比 0.8% 1.3% 1.3%
- 前月比 3.6% 4.0% 4.0%
まとめ
以上のように、依然、豪経済は堅調である事が確認できますよね。今後も、豪経済指標に注目してき、どこまで豪ドル買いとなるかを見極めていきましょう。
その他、豪ドル円のリスク材料
まずは、リスクオン材料を紹介していきます。
豪中関係は良好
豪貿易相から中国との貿易問題で、依然よりオーストラリアの輸入品を規制をしていた中国側が、すべての輸入規制を排除、いわゆる貿易障壁問題を来月にも解除すると公表しました。この内容により、不仲気味の両国が良好な関係に戻った事で、豪ドル買いの展開になりましたね。
ただ、肝心の中国は、現在不動産ショックなどで経済が低迷している状態。先日発表された中国小売売上高は予想以上の結果となりましたが、依然雇用の伸びは悪く、住宅価格指数の結果は悪い結果となっています。以下の通り。
中国小売売上高 (前回) (予想) (結果)
- 前月比 5.5% 6.9% 7.6%
- 前年比 6.8% 6.9% 6.9%
中国経済が低迷を続ければ、豪ドル売りにも繋がる為、中国経済だけで見れば、リスクオフ材料です。
日銀は未だハト派で今後も?
インフレ率3%維持を目標とし、賃上げを狙う事で、来年マイナス金利解除を実施しようとしている日銀ですが、11/15に発表された日本実質GDP速報値は、予想を大幅に下回る結果となり、インフレ率上昇に期待できない内容となりました。以下の通り。
日本実質GDP速報値 (前回) (予想) (結果)
- 前期比 1.2% -0.2% -0.5%
- 前期比年率 4.8% -0.4% -2.1%
この内容により円売りが加速。また、11/24の日本消費者物価指数に注目が集まります。現時点では、前回結果よりも上昇する予想になっていますが、仮にも予想を下回った場合、円安ムードが更に高まる可能性があります。注目していきましょう。
米経済は鈍化傾向がほぼ明確
先日の米CPI・米小売売上高・米生産物価指数の結果は、利上げ観測が終了したと思えるほどの結果となりました。以下の通り。
米CPI (前回) (予想) (結果)
- 前月比 0.4% 0.1% 0%
- 前年比 3.7% 3.2% 3.1%
- 前月比(コア) 0.3% 0.3% 0.2%
- 前年比(コア) 4.1% 4.1% 4.0%
米小売売上高 (前回) (予想) (結果)
- 前期比 0.7% -0.4% -0.1%
- 前期比コア 0.6% -0.2% 0.1%
米生産物価指数 (前回) (予想) (結果)
- 前月比 0.5% 0.1% -0.5%
- 前年比 2.2% 1.8% 1.3%
- 前月比コア 0.3% 0.2% 0%
- 前年比コア 2.7% 2.9% 2.4%
この内容により、利下げ観測期待が、早くも来年3月に高まってきています。今後は、どこまで現状維持されるかで、米ドルが取引されるでしょう。
豪ドル円 テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説していきます。
豪ドル円 日足
現在日足は、エリオット波動5波のアップトレンドを予想。チャネルラインに沿ってトレードしていきましょう。また、現状の上昇トレンドは、86円のサポートラインを下回らない限り、上昇目線は継続するので注意して下さい。
現状、98円付近のレジスタンスラインで抵抗されている為、そこに注目。
豪ドル円 4時間足
現在4時間足は、エリオット波動5波のアップトレンドを予想。チャネルラインに沿ってトレードしていきましょう。一時93円のサポートラインで相場が横ばいになっていましたが、ようやく上昇してきましたね。
さて、現在少し落下していますが、チャネルラインを下抜けした場合、98円のレジスタンスラインに注目。ここで抵抗され、一時96円まで下がり、再度98円のレジスタンスラインで抵抗された場合、ヘッドアンドショルダーになると思うので、その時は、ショートが優勢になるかなぁ?と言った所です。また、落下した時は、94円のサポートラインに注意。その他、98円のサポートラインを上抜いた場合は、上昇チャンスです。
豪ドル円 1時間足
現在1時間足は、エリオット波動4波の落下を予想していますが、97円のサポートラインで、再度上昇を試している状況です。おそらく97円を下回れば、96円のサポートラインまで落下して、そこで再度上昇を試す展開となるでしょう。その際には、4時間足の分析でも言ったように、97.6円のレジスタンスラインで抵抗された場合、ヘッドアンドショルダーの形になるので、落下のチャンスになります。
ただ、どちらにしても97.6円のレジスタンスライン上回らなければ、上昇は限定的です。逆に上回った場合は上昇し、その上昇をエリオット波動5波のアップトレンドと見ていきましょう。
まとめ
豪経済は堅調ですが、利上げ観測期待が持てない以上、更なる豪ドル買いにも期待が持てない状況。ただ、日銀が現金融緩和を継続している以上は、中期的な豪ドル円の落下は期待できません。また、米利上げ観測終了の報道で、豪ドルドルが上昇しているので、なおさらです。
いつ日銀は動くのでしょうか?実質GDP速報値の低下で、金融緩和の修正期待ができない状況で、日本消費者物価指数の結果待ちとなります。注目していきましょう。
では、ありがとうございました。
ここまでのご視聴ありがとうございました。 よろしければ、読者ボタンも押してくれると嬉しいです。