ほび太が豪ドル円の見通しをお届けします。
豪ドル円の落下を予想していきます。
続いて、豪ドル円のメイン材料は以下の通り
日銀の動き注目
他、豪ドル円のリスク材料は以下の通り
(リスクオン材料)
(リスクオフ材料)
現状の豪ドル円は、オーストラリア国内で移民が増加している事から、インフレ率が高止まりする予想で、依然豪ドル買いが目立ちます。また、米利下げ観測期待から、豪ドルドル相場では、豪ドル買いの反応に!ただ、今後、豪経済の成長率を考えた場合、これから更なる豪経済の成長を見込めなく、また、豪経済と密接な中国経済も成長を見込めない事から、今後、豪ドルは、以前よりは買いが縮小する見通し。
では、豪ドルの代わりに、どの通貨が買われるのか?円ではないでしょうか?現在、円買いとなるポイントとして、日銀の金融緩和修正期待があります。その材料で、円買い反応になりやすい時期となっているので、非常に注目度の高い材料です。
という事で、豪ドル円の落下予想をしていきたいと思います。それでは、日銀ネタをベースに、豪ドル円相場の見通しを、ほび太が解説していきます。
はじめに
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方を活かした分析で勝率を上げているほび太。スイングトレードを中心にお伝えしていくほび太のトレードスタイルが参考になったら、是非読者ボタンにタップしてくださいね!
日銀の行方に注目
この材料は、リスクオフの円買い材料となるので注意して下さい。
さぁ!まずは、マイナス金利解除が期待される日銀の動向に世界が注目しています。今後、数ヶ月間は、日銀がメイン材料になってくるので注目していきましょう。
現在の日銀の動向
現在の日銀は、依然、粘り強い金融緩和を強調している為、日銀からのコメントに対して、為替は無反応の状態です。ただ、(年末から来年にかけ一段とチャレンジングになるというようにも思っている)という発言が出た瞬間、一気に相場が円高方向になりましたよね?
このチャレンジとは、間違いなくマイナス金利解除を示唆した発言。ただ、チャレンジという言葉は、あくまでも予定であって可能性ではないですよね。つまり、何が言いたいのかというと、賃上げができる状況であれば、マイナス金利を解除するという事でしょう。
IMF報道官 日銀に要求
先週、IMF報道官から、(日銀は利上げの準備を続けるべき)というコメントがありました。世界経済が減速し始めている中、日銀はある程度の逆風に対応しなければならないが、今後、日本は回復に進む!という予想からの発言です。
IMFからは、2・3ヶ月前から短期金利を上げるよう要求してきましたが、現在に至ります。
因みにIMFとは、簡単に言うと、世界経済を安定させる為の監督役・又は助言(アドバイス)を呼びかける190カ国からなる加盟国政府です。このIMFからの要求は、相場に影響を及ぼす可能性が強いので、無視はできないですね。
12月の日銀政策決定会合に注目
依然、ハト派姿勢を維持している日銀ですが、市場は、年末から来年にかけて、マイナス金利を解除する可能性が強いと予想しています。特に、直近で注目を集めているのが、18日・19日に開催される日銀政策決定会合です。12月の会合は、何度もサプライズを引き起こしている事で有名なので、間違いなく今年最後のビックイベントになりそうです。
他、豪ドル円のリスク材料
ほか、豪ドル円のリスク材料を紹介。まずは、リスクオン材料を紹介していきます。
タカ派姿勢継続のRBA
市場は、思っていた程タカ派姿勢ではないと判断した今回の豪政策金利。確かに11月に発表された豪経済指標は、10月に発表された指標に比べて衰えた結果となりましたが、10月の指標は急激な反応だった事もあり、11月に発表された指標は悪い印象を与えた結果になったと思っています。
ただ、依然、11月に発表された豪住宅建設許可は想像以上の上振れ。この原因は、オーストラリアに移民が急増し、インフレ率を圧迫させた事が原因。この先、移民が急増した場合、住宅関連を始めとするインフレ指標の上昇に警戒が集まり、もしかしたら、今後、更に追加利上げの可能性があります。また、少なくとも、どの中銀よりも長めの据え置きを実施すると思っている為、豪ドルは、この材料だけで言えば、買われやすい展開になると思っています。
さて、12/6に発表された豪政策金利ですが、市場の予想通り4.35%の据え置きを発表。また、依然タカ派姿勢を示したRBAの声明文は、以下の通りです。
以上の内容を基に、RBAは、来年2月まで金利を据え置く事を公表。となれば、その2月の豪政策金利で、今後の見通しについて発表があるかもしれないので注目です。
利下げ観測に期待が集まる米金利
さぁ、もう利上げ局面ではない事が確定している米経済。パウエル議長は、今後のデータ次第で追加利上げの可能性を示唆しましたが、米経済指標を見る限り、利上げはないとみているので、ここからの展開としては、現行の米金利の現状維持のスパンで米経済の強弱を見ていく必要があります。そのポイントになってくるのが、米経済指標ですね。引き続き注目です。
その米経済指標ですが、12/8に発表された米雇用統計は予想以上の結果となりました。
米雇用統計 (前回) (予想) (結果)
- 雇用者数 15.0% 18.3% 19.9%
- 失業率 3.9% 3.9% 3.7%
- 平均時給 (月) 0.2% 0.3% 0.4%
(年) 4.1% 4.0% 4.0%
雇用統計の結果により、米ドル買いになっています。豪ドル円も少し上昇はしましたが、円売りの影響で豪ドル円が上昇したものと考えています。また、現在の米利下げ観測期待が少し後退気味になっています。はやり、来年3月にも利下げ予想をしている市場は、行き過ぎた予想をしているのか?引き続き、今後の米経済指標に注目。
さて、これから米ドル売りになると仮定した場合、豪ドルが買われるかと言えばNOです。豪経済の成長率は、今後見込めなく、今から豪ドル買いはリスクがあるので、ここからは、日銀のマイナス金利解除期待を含め、円が買われやすい局面と予想していきます。
続いて、リスクオフ材料を紹介します。
ムーディーズ 中国経済を評価
格付け会社ムーディーズは、今後の中国経済の格付け見通しを、安定的からネガティブに変更。その評価を引き下げた最大の理由は、中期的な中国経済成長率の低下や不動産部門の縮小が主な理由です。その他、格付け理由については以下の通りです。
以上の内容で、豪ドルはもちろんですが、何故か米ドル売りにもなってしまいました。多分、日銀ネタが強く、円を買う動きが出てきた事が原因と思っています。
さて、ムーディーズの格付け評価は、あくまでも見通しに過ぎなく、今後の中国経済の行動次第で、状況が一変するかもしれないので、今後の経済指標に注目。
豪ドル円 テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説していきます。
豪ドル円 日足
現在日足は、エリオット波動B波の修正波を予想。94円のサポートラインを下限にエリオット波動B波の修正波に入っていると予想しています。そして、ここから97円のレジスタンスラインを上限に、エリオット波動C波のダウントレンドになると予想しています。
ただ、97円のレジスタンスラインを上抜けてしまった場合は、一旦落下を見送りましょう。
豪ドル円 4時間足
現在4時間足は、エリオット波動B波の修正波を予想。4時間足では、96円のレジスタンスライン・97円のレジスタンスラインを上限に、エリオット波動C波のダウントレンドになると予想しています。日足と同じく、97円のレジスタンスラインを上抜いた場合は、一旦落下を見送りましょう。
豪ドル円 1時間足
現在1時間足は、エリオット波動C波のダウントレンド、もしくはエリオット波動4波の修正波を予想。ダウントレンドライン通りの場合、エリオット波動C波が継続。アップトレンドライン通りなら4波の修正波。仮に、4波の修正波が優勢になった場合、97円付近のレジスタンスラインを上限に、再び落下なる予想をしています。
まとめ
依然、豪ドルに強いイメージを持っているほび太ですが、日銀のタカ派姿勢・米利下げ観測期待・低迷が予想される中国経済の見通しから、いくら豪経済が強くとも、ここまで売られ続けてきた円の買い戻しが予想されているため、豪ドル円にも程度の落下を予想していきます。
さぁ、今後注目を集めるのは、来年2月の豪政策金利・直近の日銀政策決定会合と、3月もしくは4月の日銀政策決定会合・米利下げ観測の行方に注目です。
では、ありがとうございました。
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