ほび太が2024年のドル円の見通しをお届け。
まずは、ほび太が分析した2024年のドル円のテクニカル結果は以下の通り。
エリオット波動C・3波の上昇が継続中。127円付近のサポートラインを下抜けしない限り上昇目線。
- ドル円 月足
- ドル円 週足
エリオット波動C波・3波の上昇が継続中。138円のサポートラインを下抜ければ一旦上昇が終了し、127・128円まで落下。
- ドル円 日足
続いて、2024年に注目を集めるドル円の材料は以下の通り。
2024年は、前半は米利下げ観測期待・日銀マイナス金利解除の期待からドル円が落下する予想をします。後半は、米金利が市場が思っていた程、利下げしない事や、米大統領選挙でバイデン大統領が再び再選する事を前提に、再びドル円の上昇を予想していきます。逆であれば、ドル円は落下する見通しです。
それでは、2024年のドル円相場の見通しを、ほび太が解説していきます。
はじめに
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方を活かした分析で勝率を上げているほび太。スイングトレードを中心にお伝えしていくほび太のトレードスタイルが参考になったら、是非読者ボタンにタップしてくださいね!
日銀マイナス金利解除に期待
この材料は、前半はリスクオフ材料となりますが、今後の展開次第では、再びリスクオン材料となるので、環境をしっかり見極めていく事が大切です。
昨年から日銀マイナス金利解除の期待に注目が集まっていますが、現状、日銀植田総裁は、引き続きハト派姿勢を強調しています。ただ、今後の展開次第では、マイナス金利解除が現実的になりかもしれないので注目。
それでは、2024年の日銀の行方を予想していきます。
マイナス金利解除なるか?
まずは、マイナス金利解除の期待で、現状のドル円は138付近をターゲットに落下中。一旦1月に開催される日銀政策金利でのマイナス金利解除の有無を探る展開となり、138円で様子見となりそう。そこで、ハト派姿勢が続くようであれば、再び145円を目指す展開となるみ予想。マイナス金利解除を示唆した場合は、138円付近のサポートラインを下回る展開となるか、あるいはマイナス金利解除を見極める為、3月まで、138付近でレンジ相場が継続する予想。
3月の日銀政策決定会合に注目
市場は、1月の日銀政策決定会合に注目を集めているようですが、マイナス金利解除の期待は、3月に企業が発表する賃上げ率(春闘)次第と言えます。何故なら、植田総裁はマイナス金利解除の条件を、賃上げ次第と強調しているからです。他、物価上昇率を2%維持する事も条件としているので、今後の日本消費者物価指数にも注目が集まるでしょう。
ただ、ほび太としては、3月もしくは4月でマイナス金利を解除する可能性が強いと見ている為、1月の決定会合での内容により再びドル円が上昇しても、145円付近を上限に、再び期待から落下する可能性があり、また、仮に1月の会合で、マイナス金利解除の示唆があった場合、レンジ相場が3月まで続き、3月の会合でマイナス金利が解除され、138円を下抜ける予想で見ていきます。
解除後はどうなる?
マイナス金利解除後は、プラス金利に期待が集まる事になります。その為、1年を通して日銀に注目が集まるでしょう。ただ、現時点では、可能性が薄い為、解除後は再び円は売られやすい局面になり日銀材料は、そこで終了です。
日銀材料で相場が動かなくなってきた場合は、米金利に注目を集める展開となるので、そこでさらにドル円が落下するかに注目しましょう。
日銀政策決定会合の日程
(日銀政策決定会合) (議事録)
- 1/22・23(注目) 3/25
- 3/18・19(注目) 5/2
- 4/25・26 6/19
- 6/13・14 8/5
- 7/30・31 9/26
- 9/19・20 11/6
- 10/30・31 12/24
- 12/18・19
米利下げ観測に期待
この材料は、前半はリスクオフ材料ですが、後半はリスクオン材料となる可能性がある為、しっかり見極める事をおすすめします。
去年、5.25〜5.5%まで米金利を上げた後、米経済指標の上昇が鈍り、鈍化傾向を辿る予想から、来年にも利下げが噂される米経済。現状、FRBメンバーは、利下げを語るのは時期尚早と発言していますが、多くの投資家は、利下げに踏み切る予想をしている為、ドル円の落下狙いに注目が集まるでしょう。
それでは、解説していきます。
市場が予想する米利下げ観測
現時点での市場が予想する利下げ観測率です。
- 3月 0.25%利下げ予想 75%
- 5月 0.25%利下げ予想 70%
- 6月 0.25%利下げ予想 64%
- 7月 0.25%利下げ予想 60%
- 9月 0.25%利下げ予想 60%
- 11月 0.25%利上げ予想 44%
まずは3月の利下げの行方に注目していきたいですよね。そこから経済指標次第でどこまで利下げに踏み切るのか注目していきましょう。
1%は確実に利下げする予想
ほび太としては、過去の米金利を見ていくと、2023年の5.25%-5.5%の次に、2019年の2.5%-3%の米金利が最高である事から、今後も、現状の高金利が続く事はないと思い、来年は最高1%は落下する予想でいます。そうなると、金利は4.25%-4.5%で定着するのかなぁと思っているので、ドル円は、その影響を受け128円まで落下する予想でいます。本当は、2%程落下する見通しでいますが、さすがに1年で2%利下げする可能性は薄い為、1%落下する予想です。
市場の予想と違った展開になるかも
現状、市場が1.5%の利下げ予想をしていますが、もしかしたら、再び堅調な米経済が戻り、市場予想よりも少ない利下げが想定された場合、ドル買いになりやすいと思っています。ただ、やはりある程度、利下げを実施する事は確実なので、最低でも0.5%は下げるのかなぁという印象。その事から、138円を下回り130円〜127円は押し目買いになりやすい局面と見ています。
イベントに注目
来年は、米利下げ観測が期待される中、引き続きFOMCに注目が集まりますが、以下のイベントに注目していきましょう。
米大統領選挙に注目
2024年11月5日に大統領選挙が行われます。その為、バイデン大統領の再選に注目が集まりますが、リスクオフ材料も存在します。バイデン大統領が落選した場合はもちろんですが、現状の立候補にトランプ氏が存在している事で、非常に警戒が集まるでしょう。
それでは、解説していきます。
共和党トランプ氏の行方に注目
民主党はバイデン大統領が再選を目指すので、対する共和党立候補者を見ていきましょう。
(立候補者) (共和党支持率)
- トランプ氏 58%
- ドサンティス氏 14%
- ヘイリー氏 9.4%
- ラマスワミ氏 4.4%
- スコット氏 2.6%
- クリスティー氏 2.6%
現状の共和党内での支持率は、圧倒的にトランプ氏が1位。同時に警戒が集まります。トランプ氏と言えば、大統領の時に、中国に圧力をかけドル安円高にさせた人物です。ですが、中国経済に圧力をかけている中、バイデン氏が大統領に当選した為、トランプ氏の政策は途中で終わっています。その為、大統領に就任した場合、再び中国経済に圧力をかける事は間違いないと思うので、ドル円は落下する可能性があります。
米大統領選挙の仕組み
簡単に解説します。
米大統領選挙は、各州にいる選挙人の獲得数によって決まります。その為、州ごとで選挙を行い、選挙人を獲得していくので、非常に長い道のりとなっています。
選挙人は、州によって数が割り当てられている為、注目される州が存在します。
(州) (選挙人)
バイデン大統領や立候補者は、上記の州を中心に、選挙人を過半数以上獲得する必要があります。
米大統領選挙までの道のり
米大統領選挙までの道のりは、1月〜11月までの長い道のりです。その為、リスクイベントがいくつも存在する為、確認していきましょう。
民主党はバイデン大統領になるので、共和党立候補者の道のりだけ見ていきます。
上記のイベントに注目。
2024年 ドル円のテクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説します。この記事では、月足・週足・日足で解説していきまさ。
ドル円 月足
現在月足は、エリオット波動C波及び3波の上昇を予想。チャネルラインに沿って動く予想をしていますが、範囲が大きい為、ミドルラインでの押し目買い、それから128円付近のサポートラインでの押し目買いに注目。
ドル円 週足
現在の週足は、エリオット波動C波、もしくは3波の上昇が継続中。アップトレンドラインを下抜けする事で、一旦上昇がストップする展開となります。もう一つの条件として、138円付近のサポートラインを下抜ける事が条件となるので注意。おそらく日銀マイナス金利解除・米利下げ観測期待が、138円を下抜ける為の最大の材料となりそうです。
さて、138円付近のサポートラインを下抜けした場合に目指す位置は、127円付近のサポートラインです。このサポートラインを下抜けない限り上昇目線は継続。おそらく、127円付近から上昇した場合は、エリオット波動5波の上昇になるので、もしかしたら150円を再び目指すかもしれません。そして、その材料が、FRBがどこまで利下げをするか?もしくは米大統領選挙の行方になるかと思います。
ドル円 日足
現在日足は、エリオット波動A波のダウントレンドが継続。138円付近のサポートラインをターゲットに落下中。1月の日銀政策決定会合でのマイナス金利解除の有無で、再び上昇する可能性もあり、また138円を下回る可能性もあるので注目しましょう。おそらく、ほび太の予想では、138円で押し目買いから上昇する予想です。という事は、植田総裁は、引き続きハト派姿勢を強調することになるでしょう。
ただし、仮に上昇した場合は、最大でも145円のレジスタンスラインが上限となります。その上昇をエリオット波動B波。そして3月の日銀マイナス金利解除の期待が再び浮上し、145円から再び落下する予想でいます。その落下をエリオット波動C波と見ていきましょう。
まとめ
簡単にまとめると、ドル円は、127円付近まで落下する可能性が強いと見ていますが、127円での押し目買いが発生しやすい位置でもあるので、前半は落下、後半は上昇と見ていたいと思います。
では、ありがとうございました。
ここまでのご視聴ありがとうございました。 よろしければ、読者ボタンも押してくれると嬉しいです。2024年もよろしくお願いします。