ほび太のシンプルFX

この記事は、1週間分の各通貨ペアのトレード情報を紹介した解説ブログになります。なるべく初心者の方にも分かりやすいように説明しているので、是非参考にして下さい。

豪ドル円の見通しとリスク材料

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ドル円の見通しをお届けします。

まずは、ほび太が分析した豪ドル円のテクニカル結果は以下の通り

日足はエリオット波動5波のアップトレンドが継続。
4時間足は、97.7円のレジスタンスラインに注目(98円のレジスタンスライン)
1時間足は、エリオット波動3波のアップトレンドを予想。97円でのサポートラインの反発に注目。

 

続いて、豪ドル円のメイン材料は以下の通り

ドル円のメイン材料

 豪経済は、本当に鈍化してるのか?

他、豪ドル円のリスク材料を紹介。

 (リスクオン材料)

  • 内田副総裁の余計な発言
  • 堅調な米経済は継続か?

 (リスクオフ材料)

現在の豪ドル円は、豪経済が鈍化傾向にたどっている中、先日の内田副総裁の発言で一気に円安となり、豪ドル円は筋目の97円を上抜け、上昇トレンドとなっている事から、豪ドル売りよりも円売りが先行している様子。また、過度に売られていた豪ドルドルも、堅調な米経済にピークが見え始めた事から、米ドル売りも出てきた様子。その事から、いくら鈍化傾向をたどっている豪経済でも、ある程度の豪ドル売りは制御されています。従って、最弱通貨の円売りに期待を込めて、もう1段階の豪ドル円の上昇を予想していきます。ただ、積極的な豪ドル買いは、今の所は避けた方がよいかもです。

それでは、上記の内容を基に、豪ドル円相場の見通しを、ほび太が解説していきます。

はじめに

ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方を活かした分析で勝率を上げているほび太。スイングトレードを中心にお伝えしていくほび太のトレードスタイルが参考になったら、是非読者ボタンにタップしてくださいね!

豪経済は、本当に鈍化してるのか?

この材料は、リスクオフ材料となるので、今後の豪ドル売りに警戒。加えて新たな報道で、豪経済の変化を見ていきましょう。それによっては豪ドル買いになるかも。

1月からの豪経済指標は、豪雇用統計・豪CPI・豪小売売上高が鈍化した事を受け、市場では、豪利下げ観測が高まっています。しかし、現状の豪ドル円は、内田副総裁の発言が円売りを誘い、短期的に上昇トレンドに変わっています。それでも、今後、豪経済が鈍化傾向となれば、積極的な豪ドル買いはないと見ていますが、果たして、本当に鈍化しているのでしょうか?

オーストラリア国内 移民の減少

去年までは、移民が急増した事を受け、インフレ率の上昇に警戒を強めていた豪政府でしたが、年末に移民減少を目的とした新たな法律ができました。その結果、1月には、外国人留学生が5万人も減少した報道がでています。タイトルには、移民バブル崩壊

留学生が減少したとなれば、オーストラリアでの仕事を目的とした移民も減少しているかもしれないので、1月の雇用・消費・住宅関連などの指標結果は、悪化しているかもしれないので注意です。

豪CPI悪化 移民の減少が影響

12月の豪消費者物価指数は、前回11月の結果の4.3%から3.4%に大きく悪化。多分、この時期から移民の規制が出た為、消費が悪化したと考えられます。

お隣のNZ経済は利上げ示唆?

豪経済が鈍化傾向に辿る中、お隣のNZ経済は利上げ観測が出ています。また、米経済・ユーロ経済も、1月からの指標を見る限り回復しています。やはり、豪経済だけが低迷しているという事は、移民減少が影響しているかもしれませんね。

RBA理事会はタカ派姿勢

消費が低迷している中、豪政策金利では、ブロック総裁が、利上げの可能性を排除しないと発言しています。移民の減少が明らかに影響している中、利上げの可能性を排除しないとなれば、この先、再び消費が回復してくるのでしょうか?

以上の事から、現段階では豪ドルを買いにくい局面です。1月から移民が減少しているのが明確になっているだけに、今後の豪経済指標の悪化に注目が集まるとともに、豪ドル売りに警戒です。ただ、他国がこれだけ1月から経済が回復しているのを加味すると、もしかしたら、豪経済も徐々に回復してくかもしれませんね。

他、豪ドル円のリスク材料

メイン材料の他、豪ドル円に関連したリスク材料を紹介していきます。まずは、リスクオン材料から紹介していきます。

内田副総裁の余計な発言

ドル円が徐々に落下傾向にある中、内田副総裁の発言により、豪ドル円は筋目の97円を突破。発言内容は以下の通り

  • マイナス金利については、解除するとしてどのように短期の政策金利を設定するかという論点。
  • 先行きの不確実性はなお高いが、見通しが実現する確度は、少しずつ高まっている。
  • 2%目標の持続的・安定的な実現が見通せるようになれば、こうした大規模な金融緩和は役割を果たしたことになり、その修正を検討
  • マイナス金利解除五、どんどん利上げをしていくようなパスは考えにくく、緩和的な金融環境を維持していくことになる。

途中までは、マイナス金利解除の期待が高まった内容でしたが、その後の利上げを否定した発言が余計でしたね。この発言で、マイナス金利解除期待による円買いが薄れてしまいました。

堅調な米経済は継続か?

2月発表された米雇用統計は、2023年5月に観測した数値とほぼ同じ水準。また、米CPIについても同様に、2023年の第二四半期と同水準でした。この水準は、積極的な利上げ時期とほぼ同水準だった事から、依然、堅調な米経済である事を認識できますね。

さて、この結果から言える事は、まず利下げ局面ではないと言う事と、もしかしたら、次回のFOMCでは、再びパウエル議長から利上げというワードを発言する可能性があります。間違いなく利上げする事はないと思いますが、その時は、利上げというワードが出るくらい、利下げは時期尚早という状況であると思っておいた方が良いでしょう。

この材料で円売りが先行。豪ドル売りにもなっていますが、円売り傾向が強いようです。

次に、リスクオフ材料を紹介します。

春闘に期待する日銀

内田副総裁の影響でマイナス金利解除の注目度が薄くなりましたが、とりあえず期待していきましょう。

実は、日本消費者物価指数=マイナス金利解除ではなく、日本経済の賃上げが最重要課題です。現状の消費が弱くとも、賃上げを行う事で、この先の消費が強くなるからです。その事から、賃上げが重要になってきます。その賃上げは、春闘によって明らかになるみたいなので、その結果で、マイナス金利解除の有無が明らかになるでしょう。

よって、賃上げ率が良ければマイナス金利を解除しやすくなり、消費者物価指数が良ければ、さらに解除しやすいと言った感じでみています。なので、少しだけ、円買いに期待していきましょう。

この材料により、今後、豪ドル売り円買いになるかもしれません。注意していきましょう。

徐々にハト派より FRBメンバー

米経済が堅調な事から、依然FRBメンバーのタカ派発言が続いていますが、徐々にハト派発言も出てきている様子。以下の通り

(米クリーブランド地区連銀のメスター総裁)

米経済が予想通りに推移すれば、利下げへの道が開かれる可能性がある。

(米ボストン地区連銀のコリンズ総裁)

インフレが持続的に2%の目標に向け鈍化していることが指標によって裏付けられれば、年内に合計で約0.75%ポイントの利下げが適切

ただ両者は、あくまでも現状の労働市場は力強く、消費に関連する統計は堅調とし、インフレ率が目標とする2%に向けて低下していることを示す一段の証拠を集める必要があり、時間がかかるとしています。

この材料で円売りが先行。豪ドル売りにもなっていますが、円売り傾向が強いようです。

ドル円 テクニカル分析

ここからは、テクニカル分析で解説します。

ドル円 日足

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現在の日足は、エリオット波動5波のアップトレンドが継続。アップトレンドライン、もしくは94円サポートラインを下抜けるまでは、上昇目線です。直近で支えられている96円サポートラインにも注目です。

ドル円 4時間足

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現在の4時間足は、当初、ほび太が落下を予想していたエリオット波動B波のレジスタンスラインが分岐点となっている様子。ここから落下するか、上昇するかは、97.7円付近のレジスタンスライン次第になってくる予想でいます。

ドル円 1時間足

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現在の1時間足は、エリオット波動3波のアップトレンドを予想。ただ、97円サポートラインを下抜けてしまうと、3波の上昇は終了し、後はチャネルライン次第かなぁといった所です。

ドル円に関連した経済指標

最後に、豪ドル円に関連した経済指標を紹介していきます。

  • 2/13  米CPI
  • 2/15  豪雇用統計
  •          米小売売上高
  • 2/16  米PPI
  • 2/20 RBA議事録
  • 2/21  豪賃金指数
  • 2/22  米PMI(速報値)
  •          FOMC議事録
  • 2/23  米中古住宅販売件数
  • 2/28  豪消費者物価指数(月次)11月

では、ありがとうございました。

ほび太より

ここまでのご視聴ありがとうございました。 よろしければ、読者ボタンも押してくれると嬉しいです。