この記事は、1/25〜29日までのドル円相場の見通しを、ファンダメンタルズ分析をベースに、日足・1時間足のテクニカル分析で具体的に解説していく記事になります。
デイトレ・短期トレードにオススメな記事になるので、是非参考にしてみてください。
もくじ
はじめに
このブログは、5年目のトレーダーが勝ち始めて2年しか経っていませんが、それでも年間500pipsを維持している為、ある程度、信頼性のある記事だと思っています。 とてもシンプルに書いている為、初心者・更には中級者にも読みやすく書いてあるので、参考にして頂ければと思っています。
ドル円 来週の見通し
- イエレン氏の財務長官就任の採決結果
- 経済指標指標に注目
- 経済対策の期待
- バイデン政権に期待
- FOMCはスルー
以上5つのテーマで解説していきます。
来週のドル円相場の見通しは、引き続き日足レベルでの上昇を予想します。
理由としては、勿論バイデン政権に期待が集まっているからです。ただ、バイデン政権に早期に期待が求められている経済対策が難航しているのがネックであり、そのおかげでドル円の上昇が鈍いのは確かです。
また、同じく期待されたのが、パウエル議長の後釜に最有力候補の次期財務長官のイエレン氏です。市場では、イエレン氏の発言に注目していましたが、内容を考えていなかったのか、そこまで注目される程の内容でなかった事に、今週のドル円の上昇もおわずけとなり、期待が一服すると、ドル円は、若干下がった所でクローズとなりました。
ただ今後の可能性としては十分期待しても良いぐらいの出だしだったのは確かだと思います。
それでは、一つずつ解説していきます。
米経済対策(財政政策)
まず1番バイデン政権に期待されている政策は、やはり経済対策ですね!
今週、早速大統領就任式で、経済対策についての発表があり、就任式前に発表された1.9兆ドル経済対策や、学生ローンの返済期間延長・立ち退き・差し押さえの停止は勿論の事、2月にも更なる経済対策を導入する事を明らかにしました。
ただ、やはりこの政策にマコネル氏率いる共和党が猛反発している模様で、再び経済対策に不透明性を欠く結果となりました。上院の過半数を占める民主党だけあり、少し期待ハズレでしたね!笑
経済対策
その経済対策の今後の流れとしては、現金給付を含めた経済対策を合意に結びつけるには、時間がかかると判断したみたいで、まずは景気刺激策(インフラ投資)・州自治体の支援・学校再開・ワクチン配布などにかかる1兆ドル弱の経済対策から始めるとの報道が入っていて、これらの対策に反対した場合、共和党にとっては政治的なマイナスになる事から、流石に反対はないだろうという考えから、バイデン政権は、まずは上記の内容で動くみたいですね!
現金給付については、その後になる可能性があるので、この先じっくり経済対策について注目していくと共に期待が徐々に高まっていく相場になりそうです。
次期財務長官イエレン氏
経済対策の合意に結び付ける為に、後押しとして紹介された次期財務長官最有力候補とされるイエレン氏でしたが、上記に書いた通り上院の共和党の考えをひっくり返す事をは出来ませんでした。
ですが、こんな考えをもった次期財務長官である事を知れた事に、今後のイエレン氏に対して期待が持てた内容だったと思います。その発言は以下の通りです。
- 金利が歴史的低水準にある現在、大きな行動に出る事が最も賢明
- 追加措置を講じなければ、足元のリセッション(景気後退)の長期化と深刻化を招く恐れがあり、今後の経済に長期的な爪跡を残しかねない。
- ドル安にするつもりはない。
他、発言がありましたが、注目発言はこれくらいと判断しているので省略。
今後イエレン氏は、25日にも上院での採決を経て、財務長官に就任できるようですが、材料視されるかは不明。一応警戒しといて下さい。
因みに、パウエル議長の任期は2022年2月までです。
今後期待されるバイデン大統領の動き
経済対策は勿論ですが、コロナ感染防止にも力を入れている事から、コロナ感染者の減少による報道に期待したいと思います。多分ですが、この報道だけでも、だいぶドル円の上昇に期待が持てる感じがするので、是非注目していきましょう。
FOMC
来週、今年初となるFOMCが開催されますが、FOMCメンバーの多数が金融緩和続投に賛成している事が報道で伝わっていて、現在の金融政策内容を維持する予想をしているので、特に注目する部分はないと見ています。
また、既に異例の量的緩和を実施しているので、これから先は、どちらかと言えば量的緩和の終了次期、または縮小次期に注目が集まるものと考えています。
それよりも、現状必要なのは、金融緩和よりも、更なる財政政策(経済対策)が必要と以前から発言しているので、市場は、FOMCよりもバイデン政権の動向に注目しているのかなぁという印象です。
経済指標
来週からは速報値ばかりの経済指標が重なっているので、相場が短期的に動く可能性があるので、警戒して下さい。
- 1/28 米 実質GDP(速報値)
- 米 卸売在庫(速報値)
- 1/29 米 新築住宅販売件数
- 米 PCEデフレータ
特に、瞬間的に上下しやすい米GDPには警戒して下さい。
ドル円 テクニカル分析
ここからは、上記のファンダメンタルズ分析をベースに、テクニカル分析でより具体的に解説していきます。
ドル円 日足
現在日足は B波を予想しています。C波となる材料は、勿論米経済対策の合意でしょうから、少なくとも、合意するまでは下げ渋る展開が続く感じで見ています。
ただ、期待という面で上昇するかもしれないので、それを確認するには1時間足で確認する方が早いかもしれません。
因みに、C波でダウントレンドラインを抜く予想をしているので、将来的には106円まで上げる可能性もあると見ていますが、一方、ダウントレンドラインを抜く事が出来なければ、再び落下し、早期に100円台にいく可能性があるかもしれません。
ドル円 1時間足
現在1時間足は4波を予想していて、5波でダウントレンドラインを抜く可能性があります。
因みに、このダウントレンドラインを抜けば、日足の B波が終了する合図なので、来週はこのダウントレンドラインがポイントになりそうです。
まとめ
今は、依然不透明な経済対策ですが、バイデン氏に対する期待が大きい事から、今回は不透明性があるとしても、そう簡単に失望感に繋がらない感じがします。現に、ドル円も下げ渋っているので、それが表れている感じがします。
まだまだ、初段階のバイデン政権なので、じっくり見ていきましょう。
では、ありがとうございました。